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名曲千夜一夜物語-685~"Catch the Wind"-DONOVAN-1965

更新日:2022年6月5日


アルバム"What's Bin Did and What's Bin Hid"収録

Donovan Phillips Leitch - Vocal, Guitar

Brian Locking - Bass

Skip Alan - Drums

Gypsy Dave - Kazoo


written by Donovan

"Catch the Wind" - Lylics


In the chilly hours and minutes of uncertainty

I want to be in the warm hold of your loving mind

To feel you all around me

And to take your hand along the sand

Ah, but I may as well try and catch the wind

落ち着かなくて気持ちが寒々としてしまうそんな時は

君のぬくもりに つつまれたい

君の手を取って砂浜を駆ける

でもそれは そよ風を手で捕まえるようなことなのかもしれない


When sundown pales the sky

I want to hide a while behind your smile

And everywhere I'd look, your eyes I'd find

For me to love you now, would be the sweetest thing

T'would make me sing

Ah, but I may as well try and catch the wind

日が沈んで空が薄暗くなるそんな時は

君の笑顔に守られていたい

そして、君の存在をそこかしこに感じる

君を愛する僕にとってそれは至福のことだから

僕を歌わせるんだ

でもそれは そよ風を手で捕まえるようなことなのかもしれない


When rain has hung the leaves with tears

I want you near, to kill my fears

To help me to leave all my blues behind

Standing in your heart is where I want to be

And I long to be

Ah, but I may as well try and catch the wind

Ah, but I may as well try and catch the wind

雨が葉を涙のように叩きつける

そばにいて僕の不安を消してほしい

君の心の中に僕の居場所を作りたかったんだ

でもそれは そよ風を手で捕まえるようなことなのかもしれない

でもそれは そよ風を手で捕まえるようなことなのかもしれない

Live at Wembley Stadium 1965

同時期から活躍した"Bob Dylan"と

作風が似ているため、

同列にみられることもありますが、

"Bob Dylan"の方が5歳年上で先に

音楽シーンにでています。



だから"Bob Dylan"の作風に彼が共感を得ていたということはあるでしょう。

ただ"Dylan"は”生きること”を主題に作詞していると感じられ、

”詩人”をよりイメージさせますが

"Donovan"はこの曲のように”恋愛”を扱いながらも、その言葉選びは

とてもストレートで文学的です。

"Rickie Lee Jones"による"Catch the Wind"

1989年の演奏です。

Rickie Lee Jones - Vocal, guitar

John Leftwich - Bass

Sal Bernardi - Guitar





"Rickie"は"Donovan"より8歳年下で世代的に"Donovan"の

次世代のシンガーソングライターです。

とは言え、60年代終わりから70年代初頭にかけて10代の多感な時期を過ごしているので

リアルタイムにフォークリバイバル時代の風を感じている世代です。

また"Rickie"は、アコースティックギターを中心においた楽器編成から

"Folk"の分野のアーティストとみられがちですが、

その歌い方、特に旋律と言葉の関係性においてはジャズ歌手に通じるアプローチをとる

アーティストです。

そういう視点でみるならば、Folk的曲で登場して大きくジャズの方向に

動いていった"Joni Mitchell"と通じるものがあります。

"Joni Mitchell"は"Rickie"のほぼ一回り先輩で、

制作を共にする音楽家にジャズマンを多く起用するようになったのに対して、

”Rickie"も同じように西海岸のJazz,Fusion系アーティストと

制作を行っていますが、"Joni Mitchell"よりは"Americana music"よりです。


"Rickie"はさらに70年代初頭に勢いをつけてきた"Folk rock~フォークのモダン化~"

に自分の音楽的立ち位置を置くことになったのです。

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