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名曲千夜一夜物語-525~" I Don't Like Mondays"-The Boomtown Rats-1979

更新日:2020年11月29日


アルバム"The Fine Art Of Surfacing"収録


Bob Geldof – vocals,guitar,harmonica

Garry Roberts – guitar,

Pete Briquette – bass,keyboards,

Simon Crowe – drums,percussion,




この曲は米国でおきたある発砲事件がモチーフとなって書かれています。

そのライフル銃乱射事件は1979年の1月の末にカリフォルニア州サンディエゴで

おきました。

16歳の少女が、自宅から道路を挟んだ向かいの小学校の校庭で遊ぶ子供たちを狙って

発砲を繰り返し、大人2名が死亡、子供8名と1名の警官が負傷した事件を起こしたのです。

少女は自分の犯行に悪びれる様子はなく、何故そのようなことをしたのか問われて、

「月曜日が嫌いなの。 (I don't like Mondays.)」と答えたのでした。


米国ABCテレビ局の番組でのライブです。








The silicon chip inside her head

Gets switched to overload

And nobody's gonna go to school today

She's gonna make them stay at home

アタマの中のシリコンチップが

スイッチを入れたら暴走しちまった

そう、今日は誰もが学校に行きたくない日

彼女は誰も学校に行かなくていいようにしちまった。


And daddy doesn't understand it

He always said she was good as gold

And he can see no reasons

'Cause there are no reasons

What reason do you need to be shown?

お父さんにはわからない

彼はうちの娘は良い子で宝物だっていつも言ってた

だって理由が思いつかないから

なんか理由を明らかにしなきゃダメなのかな?


Tell me why

I don't like Mondays

Tell me why

I don't like Mondays

Tell me why

I don't like Mondays

I wanna shoot the whole day down

なぜこんなことしたのか教えて

月曜日嫌いなの

なぜこんなことしたのか教えて

月曜日嫌いなの

なぜこんなことしたのか教えて

月曜日嫌いなの

ただ打ちたかったのよ、一日中憂鬱なんだから


The Telex machine is kept so clean

And it types to a waiting world

And mother feels so shocked

Father's world is rocked

テレックスはとても綺麗にされ、

興味津々の世間にむけて発信される

母親は大変なショックを受けて

父親のアタマは思考停止さ


And their thoughts turn to their own little girl

Sweet 16 ain't that peachy keen

Now that ain't so neat to admit defeat

They can see no reasons

'Cause there are no reasons

What reasons do you need?

Oh oh oh whoa whoa

そして彼らは彼らの娘のことを考え始めた

可愛いと思っていた16歳の娘は可愛らしくなんかないんだと

負けを認めることはカッコよくはないけど

理由がわからないんだ

なぜなら、理由なんてないのさ

理由が必要かい?

~一部抜粋~


労働者階級出身の"Geldof"は資本主義社会の不条理さを十二分に経験し、

だからこそ、それを地でいくアメリカ社会には憎しみにも似た反感を

幾度となく表してます。

社会は不条理なもので理由があると思い込むのは愚かだ、という

彼の主張の歌でもあるのです。

とは言え、"Geldof"自身はアフリカを題材としたチャリティー活動で

着実に財産を増やして英国で18位、多くの会社の役員でもあり、

講演料は1回1千万円に至る資産家となりました。

行動の結果はだしているので利益追求の企業家とは違いますが。


もう一人民衆・労働者の立場のストーリーを歌い、強烈な存在を放つ

忘れてはいけないアーティストがいます。

次回から彼を追います。米国の良心"Bruce Springsteen"です。

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