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名曲千夜一夜物語-691~"Jersey Girl"-Tom Waits-1980


アルバム"Temptations"収録

Holly Cole – vocals

The Colettes – background vocals

Aaron Davis – piano, arranger,

David Piltch – acoustic bass, arranger,

Cyro Baptista – percussion

Dougie Bowne – drums

Craig Street – producer

written by Tom Waits


1995年に発表された"Holly Cole"のアルバムは全曲"Tom Waits"の楽曲です。

"Tom"へのオマージュのような作品と思われますが、

編曲やアプローチがジャズ歌手"Cassandra Wilson"の作品に通じるような

ソリッドでパーカッシブなビートで

制作されています。


Tom Waits - vocals, electric guitar, piano

Bob Alcivar – conductor

Ronnie Barron – organ, piano

Roland Bautista – guitars,

Greg Cohen – bass,

Victor Feldman – percussion, chimes, glockenspiel

"Big John" Thomassie – drums

"Tom"のオリジナルはベースのリフが、たゆたゆ感をつくりだし、

ゆったりとしたサウンドになっています。

しかしその上に、パワーに満ちた情感あるTom"の声がのることで

曲の情感を十二分に爆発させています。


私は"Holly Cole"のテイクの方が好きです。曲としては。

しかし両者ともに楽曲の軸となっている世界観は共通しています。

結局、"Tom"の世界を表現するには"Tom"の声が不可欠なのであって

しかし他の人には"Tom"の声がだせない。


そこでとられた"Holly Cole"のアプローチは見事です。

プロデューサーは"Craig Street"実は彼は


"Cassandra Wilson"のブレイクアルバム"Blue Light 'til Dawn"を

プロデュースした人なのです。

そしてそのことが彼のキャリアをもブレイクさせたのでした。

次回からは"Craig Street"のプロデュース作にせまります。

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