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名曲千夜一夜物語-285~"October"-U2-1981

執筆者の写真: jazzdrumclubjazzdrumclub


アルバム"October"収録

Bono – lead vocals

The Edge – piano

アルバム"October"からはヒット曲がなく、ベスト盤に曲が選ばれることもないのですが、

この曲は"The Best of 1980-1990"の一番最後に隠されて収録されています。最後の曲を聴き終わって、しばらくすると流れてくるという趣向です。

この曲について"Bono"は

『60年代はバラ色の時代だった。皆が冷蔵庫や車を手に入れて人類が月にまで行った。誰もが人類はすごいや、って思ったんだ。それが今はどうだい。70年代から80年代になって冬の時代だ。収穫が過ぎたあとみたいだよ。僕らは人間は結局賢くなかったんだ、って悟ることになったのさ。何千万の人が職につけず、テクノロジーは爆弾や兵器に活かされ、よからぬ不吉な世界を感じさせる静かなつぶやきなのさ。』

と語っています。

このアルバムは宗教やアイルランドの問題に向き合う内省的な作品となっていて、

エンターテインメント性には欠けるかもしれませんが、重要な作品なのです。


2015年New YorkのマジソンスクエアガーデンでのLIVE。

最後に

『この曲が世にうまれてから25年経った。』

と"Bono"が言います。

人類は賢くなったのか。Bonoの願いと現実の悲惨さが辛くなる鎮魂歌です。

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