名曲千夜一夜物語-267~"Li'l Jack Horny"-Extreme-1990
アルバム"Pornograffitti"収録
Gary Cherone - vocal
Nuno Bettencourt - Gitars
Pat Badger - bass
Paul Geary - drums, percussion
"Janet Jackson"の”Black cat"に参加した"Nuno Bettencourt"が1985年に結成した
"Extreme"は"Hard rock"でありながら16beat系のフレーズを多用するなどから
"funk metal"とよばれることもあります。
1980年代とそれ以前の音楽で起きた変化のひとつは、"Jam & Lewis"がおこなったように、デジタルリズムマシンやパーソナルコンピュータによるリズムパートの制作がまず挙げられます。シンセサイザーの分野でのシーケンサーの使用は70年代からありましたが、それはアナログ回路によるもので、音列のシーケンスにかぎられていました。
それが"パルス符号変調~PCM(pulse code modulation)の実用化によって実際の音を
"サンプリング-標本化"して使うことが可能になったのです。
さらにもうひとつ大きな変化としてエレキギター奏法の進歩発展があげられます。
速弾き、タッピング奏法、ピッキングハーモナイズなどですが、その多くがいわゆる"Heavy metal"と称される音楽ジャンルから出てきました。
それによって、ラインの作り方などがそれまでのBluesからの発展系でもなく、Jazz-rock~即興演奏~インプロビゼーション~でもなく、しっかりとつくりこまれた、
いわば~書き譜化した~作品がでてきました。クラシック音楽の弦楽曲のような構造です。
さらにはリズムをどんどん早くしていくことで"Thrash Metal"というジャンルが生まれたりと、この頃のHard rock系の音楽は面白い発展をしています。
これは"Nuno"本人ではありませんが、彼のファンがこの曲のギターパートを再現している映像です。
奏法がはっきりわかるのでご覧ください。
Heavy metalギターを弾くには手が大きくないと厳しそうです。