アルバム"Imagine"収録
John Lennon – vocals,piano
Klaus Voormann – bass guitar
Alan White – drums
The Flux Fiddlers -orchestral strings
言うまでもない"John Lennon"の代表曲です。"Beatles"では”Lennon and McCartney”として稀代のソングライティングチームとして名をのこした2人は解散後の人生は大きく違うものとなりました。
"Paul"は"John"ほどベストなパートナーはいない、と語っています。そして、
その2人の作風は音楽的には大きく違うものです。
"Paul"は曲をあたかも"Wolfgang Amadeus Mozart"のように複数の旋律が複合して和声をつくる"ポリフォニー”としてとらえ、曲を制作しますが、
"John"はメロディーに和声を付加する"ホモフォニー”として制作します。さらにブルースの影響が大きく、それがよりロックっぽい印象を与えます。
また"Paul"が音世界の美を求めるのに対して、"John"は信条や思想の主張を求めました。お互いに違うからこそ良いチームだったわけですが、"Paul"の方が"John"の喪失のショックはおおきかったようです。
"John"は自分が表現したい主張をのせる音楽を制作に必要な音楽的技術は身についていましたから、あとはYokoのような信条が共有できる絶対的パートナーがいればよかった。
"Paul"は和声的にもリズム的にも整合性ある良い曲をつくることはできる。でも曲つくりをするとわかることですが、整合性が高いだけでは人の心を打つ曲までにはいかないのです。『いい曲』で終わってしまう。
"John"の持っている”ずらし感”や独創的アイデアが"Paul"にはかけがいのない意味があったのでしょう。
その"John Lennon"の遺した名曲"Imagine"には強い主張があります。そしてそれを表現する詩もすぐれた散文詩です。
"David Bowie"が歌う"Imagine"
1983年の3回目のJohnを偲ぶイベントでのパフォーマンスです