映像作品"The Song Remains the Same"収録
Robert Plant – vocals
Jimmy Page – guitars, production
John Paul Jones – bass guitar, piano, electric piano, Mellotron, organ, synthesizer,
John Bonham – drums,
Eddie Kramer – engineering,
オリジナル初リリースは、アルバム"Houses of the Holy"収録。
この映像作品の"永遠の詩 (狂熱のライヴ)~The Song Remains the Same~"の演奏が圧巻です。1973年の全米ツアーの演奏に映像処理が施されています。
"Led Zeppelin"とはいかなるバンドなのでしょう。
"Jimmy Page"は当時"The Yardbirds"として活動していて、"The Yardbirds"がメンバーの脱退で活動が出来なくなった時に偶然の重なりであつまったのがこの4人のメンバーなのです。
"The Yardbirds"といえば、"Train Kept A Rollin'"とロックンロール曲を思い浮かべる人がほとんどかも知れませんが、実は色々な曲を創作しています。
まして"Page"は最後のギタリストであり、実はギタリストというよりはサウンドプロデューサーとしての資質の方が深く、いくつかの”実験”を"The Yardbirds"の頃から試みているのです。
"Led Zeppelin"の特筆すべきポイントはライブでの"Jam"的演奏で曲がどんどん広がっていくところにあります。スタジオアルバムでの段階で楽曲として完成度の高い作品になっているのですが、ライブではそれを起点としてさらなる興奮を湧き立てる音空間をつくりだします。
"John Paul Jones"は結成時ですでにアレンジャーとして地位を得ていましたし、キーボードにも卓越したマルチプレイヤーです。それも"Page"のアイデアを具現化するのに強力な力でした。
そして"John Bonham"。彼が"Led Zeppelin"の初期段階での成功への貢献度ははかりしれないのです。サウンドの大きさと強力なグルーブ。どんな場所でも彼が叩けば、"Led Zeppelin"の世界に持っていかれてしまうのです。
「"John Bonham"の凄さがわからない、"black dog"なんて下手じゃないですか?」
という若いアマチュアドラマーのコメントを読んだことがあります。
確かに"Bonham"のドラムにはメトロノーム的正確さはありません。しかし、均等ではなくても彼のリズムには周期性があり、グルーブとなります。しかもダイナミクスが強力な推進力を産み出すので、曲のパワー感が最大値になるのです。
"もってかれてしまう”これはドラマーへの最高の賛辞です。
それが"Bonham"のプレイにはあります。
"Carmine Appice","Neil Peart","Mike Portnoy","Simon Phillips","Jeff Porcaro","Tommy Aldridge"とたくさんのロック系ドラマーの名手がいますが、その中でも"Bonham"は
オンリーワンの存在として輝いています。
アルバム"Houses of the Holy"のヴァージョンです。
ライブの方が魅力が増していませんか?