アルバム"SOUL MAKOSSA"収録
"Lafayette Afro Rock Band"は1970年にニューヨークで結成されましたが翌年フランスにわたり、プロデューサー"Pierre Jaubert"に気に入られ、彼のスタジオ付きのバンドとなります。
"Pierre Jaubert"は"John Lee Hooker","Mal Waldron",等のプロデューサーとして知られます。当時フランスは北アフリカからの移民が多く、彼らの演奏する強いビートがfunkに刺激を与えました。"Lafayette Afro Rock Band"も同じで、米国生まれでありながら、サウンドはポップな方向に向かずrare grooveの方向に向かいます。
それが今では多くのミュージシャンに"break beats"として使用される最も初期の音楽として敬意をもって愛されているのです。
"break beats"とはサンプリングマシーンという、音を録音してそれをトリガーによって発音させる電気楽器が発明されて生まれた手法です。
21世紀の今では波形編集ソフトウェアなどを使用してかなり安易にできるようになっています。
ドラム演奏のフレーズを時間軸に沿って縦に分解し、シーケンサーで組み立て直す音楽制作の方法です。HipHopの分野で多用されていますが、
1990年にはいって生まれた"drum 'n' bass"などは、その技術革新から生まれた音楽
と言ってよいでしょう。