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名曲千夜一夜物語-138~"Why Don't You Eat Carrots"-Faust-1971

執筆者の写真: jazzdrumclubjazzdrumclub


Werner "Zappi" Diermaier - drums,syhthsizers

Hans Joachim Irmler - keyboard

Arnulf Meifert - drums

Jean-Hervé Péron- bass

Rudolf Sosna - guitar

Gunther Wüsthoff - sax

Uwe Nettelbeck, - producer

Kurt Graupner. - engineer

"Faust"は後の”Einstürzende Neubauten”などで知られる"Industrial rock"の開祖として認識されています。1974-1975年の活動期に商業的には全くの失敗だったのにもかかわらず伝説的なバンドとして認識されています。

音楽ライターだった"Uwe Nettelbeck"がメンバーを集めてPolydor Recordsからそこそこの予算をとり制作にはいれたのは、当時”CANの人気が高くこのようなアバンギャルドなサウンドがビジネスになると思われていたからです。

しかし実際にはこの今や伝説的なレントゲン写真をジャケットにしたこの作品は

1000枚!すらドイツ国内では売れなかったのです。それでも1975年まで活動しますが

その後空白期にはいります。

そして1990年代に活動を再開するのです。これこそ時代が追いついた、というか

近代資本主義社会の悪化が進んだというか、現在も活動中です。

彼らのようなドイツ発のロック音楽は"Krautrock"とジャンル分けされています。

1968年頃から西ドイツで”psychedelic”スタイルの音楽・芸術が共に広がりをみせて、

クラブで演奏されるようになったのが始まりといわれています。

ドイツは第二次世界大戦の敗戦国ですから

社会も不安定で大衆もアメリカの若者のように”サーフィンに車~ホットロッド”というわけにはいかなかったのです。

そういった状況の中でこれらの音楽が生まれてきました。


『ファースト・アルバム』 - Faust (1971)

『ソー・ファー』 - Faust So Far (1972)

『テープス』 - The Faust Tapes (1973)

『IV(廃墟と青空)』 - Faust IV (1973)

とこの時期4枚のアルバムを発表していますが

異なる感触で良い曲がいくつもあります。

一口に"Krautrock"と言ってもサウンドの傾向は色々です。特徴のひとつとしては

”電子音楽”の積極的な取り入れ、が挙げられます。

"Krautrock"から”電子音”を音楽化するアーティストが多々でてきました。

それらのアーティストに目を向けていきます。


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