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名曲千夜一夜物語-131~"Dancing with the Moonlit Knight"-Genesis-1973

執筆者の写真: jazzdrumclubjazzdrumclub


"Genesis"はProgressive Rockを代表する英国のバンドです。

Peter Gabriel – vocals, flute,

Tony Banks – keyboards,

Steve Hackett – guitars,

Michael Rutherford – bass, guitar

Phil Collins – drums, percussion,

"Genesis"は見ての通り"Peter Gabriel"が演劇的なパフォーマンスをとりいれ、

まずイタリアで火がつきました。

"Gabriel"はこの次のアルバム"The Lamb Lies Down On Broadway"~名盤!!の発表後

~初めての子供の誕生による状況の変化~で脱退します。

以降は”Phil Collins”がVoをとり活動を続けますが、演劇的なアート志向から

音楽性主体の方向へ転換します。

1976年発表の"A Trick Of The Tail"から1978年の"...And Then There Were Three..."

までのLIVE作品"Seconds Out"~1976年までのベスト盤ともいえます~を含む

4枚のアルバムまでが、"Progressive Rock"の立ち位置です。

それ以降1997年までの7枚のアルバムはポップロックと言えます。

すべて良質な良い曲を制作していますが、音楽史の中でみると1978年までの作品が"Genesis"の独自性を発揮していると言えるでしょう。

"Peter Gabriel"も1977年から活動を再開し、ワールドミュージックに目を向け

"Real World Records"を1989年に設立し世界各地の音楽・芸能を紹介する

『WOMAD~World of Music, Arts and Dance~』フェスティバルを主宰。

文化的、芸術的作品を製作しています。

それらの制作には独自のレコーディングスタジオ"Real World studio"が使用され

その制作手法は1950年代からのアナログ時代の制作手法の良い点を整理して踏襲し

デジタル時代になって起きたデメリットを排除する姿勢が見事です。


こちらは2016年のStingのパフォーマンス。

"Dancing with the Moonlit Knight"

から彼の曲"Message in a Bottle”に続けています。

ステージ上でのMCには英国のEU離脱国民投票-2016年6月23日-への反感が見て取れます。そもそも歌詞の『Selling England by the Pound』は"Gabriel"が70年代の英国の政府に対しての皮肉だったのです。今21世紀ではそれが大衆への皮肉へと変わりました。


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