”Led Zeppelin”の6枚目のアルバム
"Physical Graffiti"は彼らが何者かを1作で語ることができる傑作です。
英国人としてのカルチャーがロックという形態を通して語られた作品といえるでしょう。
”Led Zeppelin”は"Blues rock"バンドの性格をもっていて、それはライブが単にアルバムの編曲を再現するのではなく、"Jam session"として曲をどんどん変えていくことができるのです。またその力でpsychedelic rockのもつacidな空間を演出できるので、米国で
高い人気を得ました。
この作品もビルボードで初登場3位そして1位になり6週間キープ。
さらにツェッペリンの過去のアルバム5枚をチャートに復活させ、6枚のアルバムを
同時期にチャート・インさせるという快挙を成し遂げています。
彼らの名曲は多々あって、一般的には「天国の階段」が真っ先にくるのでしょうが、
英国ミュージックのケルティッシュな背景を感じさせる曲として
最初に取り上げました。
この時期ベースのJohn Paul Jonesが脱退の希望を持っていたようです。
そもそも"Jones"はバンド加入前からセッションマンとして
Michel Polnareff,Cat Stevens,Thomas Jonesらの制作に参加しており、
バンドとしてライブ中心の生活から音楽制作を幅広く行いたいとの希望が強くなったようです。
そのためか、"Physical Graffiti"では"Jones"が制作に関わる貢献度が高くなっています。この曲も"John Paul Jones"が十分に手をかけた作品です。