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名曲千夜一夜物語-32~"Blackbird"-The Beatles-1968

執筆者の写真: jazzdrumclubjazzdrumclub


実質上はポール・マッカートニーの単独作品。

この曲を実際にギターで弾いてみると3弦(G音)が中指でずっと慣らされていて親指でひとつ目、薬指で二つ目の計2つの旋律が、歌にからんでいるのがわかります。

ポールマッカートニーの曲にはこのようにハーモニーの妙が見事な曲が

多くあります。

『3弦(G音)が中指でずっと慣らされている』というのは

英国の民族楽器バグパイプに通じる通奏低音の概念です。

ポップスにはまずでてきませんが、英国育ちのポールには

なじみのある音世界であるのかもしれません。


Paul McCartney Chaos and Creation At Abbey Road 2005年

での"Blackbird"です。

ギターの弾き方がわかるので

ご覧になってください。

和声的にすぐれた感覚をもつ"Paul McCartney"と

ロックンロールにあるビート感覚と内省的な表現感覚をもつ"John Lennon"。

"Paul”のいうようにお互いが不足している点を埋めあえる

ベストのパートナーだったのでしょう。

それに加えて穏やかでひとが良く演奏経験の多い"Ringo Starr"

人懐っこく"ギター小僧"でミュージシャン仲間も多い"George Harrison"

この4人の組み合わせが良い化学反応をおこしたのだと思います。


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