実質上はポール・マッカートニーの単独作品。
この曲を実際にギターで弾いてみると3弦(G音)が中指でずっと慣らされていて親指でひとつ目、薬指で二つ目の計2つの旋律が、歌にからんでいるのがわかります。
ポールマッカートニーの曲にはこのようにハーモニーの妙が見事な曲が
多くあります。
『3弦(G音)が中指でずっと慣らされている』というのは
英国の民族楽器バグパイプに通じる通奏低音の概念です。
ポップスにはまずでてきませんが、英国育ちのポールには
なじみのある音世界であるのかもしれません。
Paul McCartney Chaos and Creation At Abbey Road 2005年
での"Blackbird"です。
ギターの弾き方がわかるので
ご覧になってください。
和声的にすぐれた感覚をもつ"Paul McCartney"と
ロックンロールにあるビート感覚と内省的な表現感覚をもつ"John Lennon"。
"Paul”のいうようにお互いが不足している点を埋めあえる
ベストのパートナーだったのでしょう。
それに加えて穏やかでひとが良く演奏経験の多い"Ringo Starr"
人懐っこく"ギター小僧"でミュージシャン仲間も多い"George Harrison"
この4人の組み合わせが良い化学反応をおこしたのだと思います。