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名曲千夜一夜物語-16~"That's All Right"-Arthur Crudup-1946



"Arthur Crudup"はDelta Bluseの担い手とされていますが。Chicagoでも活動し、

『ロックンロールの父』とも称されます。

彼の曲"That's All Right""My Baby Left Me""So Glad You're Mine"は

Elvis Presleyがレパートリーとして取り上げて活動しました。


Elvis Presley - lousianaでの1954年の演奏です。


1972年

Madison Square Gardenでの演奏です。

Madison Square Gardenは1878年に誕生していますが、1968年に現在の地に移設されその後2度の改修を経て現在の2万人規模になりました。

ほぼ30年の間に、機材や楽器の進化発展で音楽もこのように成長していったのです。

1980年代の終わりから米国南部で発祥した黒人文化がベースのBluesがgospel,ragtime,

dixieland,boogie-woogie,と変化していった中には、労働者の生活と娯楽のニーズ、

そして"Cajun"と”Creole”という民族、人種に関係する文化の誕生などの

環境の背景が非常に大きな影響を与えたということが浮き彫りになります。

そして8ビートといわれる"rock n'roll"の確立は現代のポピュラーミュージックの偉大な『発明』であり、それが黒人と白人の異人種・異民族の触合いから生まれたことは

人類がひとつの存在であることを示します。

と同時に人類のもつ多様性をも示しています。

そしてその多様性は常に尊重されなければならない。

”Cleo Brown”の歌を聴くと、その歌詞や雰囲気から受ける感性や人のたたずまいは現代と変わらないことも感じられて、なんだか嬉しくなるのです。

人間の本質は変わっていない。愛すべき生き物だな、と思うのです。


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