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名曲千夜一夜物語-03~"Dark was the night"-Blind Willie-1927

更新日:2020年5月8日


Blind Willie Johnson - guitar,Vocal

”Dark was the night”

~"Blind" Willie Johnson







Blind Willie Johnson(1897-1945)は米国のゴスペル伝道師、ギタリストです。

米国ジョージア州アトランタに

"Blind Willie"というライブバーが

あります。

彼に敬意をもって店名としたようですが、ブルースの生演奏が聴ける

アトランタでも良く知られ、強く愛されている"Bar"です。




"Blind Willie"は実際にここでも歌っていたようです。壁に彼の写真が飾ってありました。

1992年の秋に私はアトランタでの演奏の機会があり、その時に幸運にも

訪れることができました。

彼が残した作品は

1927~1930の間に録音されたもので

90分程しか残っていません。

しかし1920sに録音された音から当時の空気や匂いなどを

感じることができます。



この彼の作品は1977年のNASAの惑星探査Voyagerプロジェクトで

地球を紹介する資料の一つとしてBach,Mozart,Stravinsky,Chuck Berryらと一緒に

採用されたことでも知られています。

”Paris, Texas”

~Ry Cooder-1985~







私はこの”Paris, Texas”が映画としても、音楽としても大好きです。


"Ry Cooder"は米国のアーティストですが、特に米国産音楽の土着文化

~roots music~を取り上げて愛し、演奏したことで知られています。


~roots music~とは代表的なものとして

"Blues","gospel","Dixieland Jass","Cajun","Bluegrass","Tejano music","American folk"

などがありますが、移民大国アメリカらしく、移民それぞれの母国の文化と

"Blues"や"gospel"などの黒人文化やハノイ、メキシコのようなプエルトリカン文化との

交流によって育った音楽といえます。

例えば"Cajun music"はフランス、"Bluegrass"は英国・アイルランド、

"Tejano music"はプエルトリカン文化、と言う具合です。

世界の大国、アメリカ、と言われますが、

アメリカは”偉大な田舎”だというのが私の印象です。

人は素朴で親しみがあり、親切です。

私たち外国人には"New York"のイメージが強いので

発達した都市の集まりのように思いますが

実際に訪れると、"New York"だけは特別な街と話すアメリカ人にはよく会いました。


自分の生まれ育った土地・州を離れない人が多く

首都"Washington, D.C."を訪れたとき、

コンサート会場で働く若いスタッフに『"New York"に行ったことがない』

と聞いたときは正直驚いたものです。


西海岸の"Los Angeles"市には、あの有名な"Hollywood"という町が含まれますが

訪れると意外に住宅地と隣り合わせで、

大通りから一本外れると住宅地で、屋台を引いたおじさんがアイスを売ってたりします。

東京の銀座とはまるで違うのです。

南部ジョージア州の州都アトランタでは、黒人のソールフードの店にもはいりました。

ショーケースの中に見慣れない総菜が

多数並んでいて

しばらく見つめていたのですが、

店の主らしき大柄な男性の兄さんが、

こっちを睨んでいます。

そこで3品の総菜を指さして注文すると、とたんに溢れんばかりの笑顔で

”OK,Brothers!!"と返してくれました。


私は相撲レスラーのような大柄で、連れのドラマーはスキンヘッドの若者だったので

そんな東洋人の2人組が、大多数が黒人の南部ではとても怪しく映ったに

違いありません。

食べ始めると店内にいるお客がガンガン話しかけてきます。


相手の懐に飛び込むことは海外で土地の良さを知るには必須です。




アメリカはNYやLAもいいけれど、アメリカのルーツをリアルに感じるには

南部が一番かもしれません。

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