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名曲千夜一夜物語-01~"Liebesleid~愛の悲しみ"-Fritz Kreisler-1905

更新日:2020年5月8日


私は21歳で音楽制作の世界に飛び込みました。1983年のことです。

1962年に、北海道の支笏湖に近い山の中で生まれ育ちましたが

長じて音楽制作を生業とするようになるとは夢にも思っていなかった

あの頃、始めて音楽の美しさにこころを揺り動かされたのは

3歳の時でした。それがこの曲"Liebesleid~愛の悲しみ"だったのです。


Fritz Kreisler - Violin

Beethovensaal - piano


written by Fritz Kreisler





"Fritz Kreisler"は1875年音楽の都”ウイーン”で生まれ7歳でその優秀さが認められて

ウイーン国立音楽大学に入学した逸材です。

素晴らしく繊細で美しいメロディーですが、

"Kreisler"自身は陽気で、生活に困っている若い音楽家に

楽器を提供したりもするような気さくで温かい人であったと

伝えられています。

1902年に米国人の妻"ハリエット"と結婚しますが、

彼女は商人の娘で、素晴らしく有能なマネージメント力の

才がありました。

彼を第一線の演奏家・作曲家に押し上げたのは

妻の"ハリエット"だと言われています。




クロアチアのチェロ奏者

"Stjepan Hauser"と日本の若手演奏家との共演による

"Liebesleid~愛の悲しみ"です。





"Stjepan Hauser"は"2Cellos"と名付けられた二人のチェロ奏者のユニットでも活躍している

21世紀の注目される演奏家の一人です。

この演奏は美しい。


物凄くたくさんの人類の音楽遺産の中から『感動』を歓喜させ、

人々に喜びと明日へのエネルギーを届ける曲を千曲選び出して

”名曲千夜一夜”として届けようと思い立ちました。

好きなジャンルの曲はよく聴くけど、

聴いたことがないジャンルも沢山あるし、

聴いたことがないジャンルだと、誰の何がいいかもわからない。

それが普通だと思います。

私は音楽があまりにも自分を

感動させてくれるので

自分でも楽器を弾き

小学校を卒業するころには

曲を書いて遊ぶようになっていました。





実は小説家になろうと志し、大学に進学しましたが、

どうも人より少しはできることが音楽らしいと気づき始めたのが、もう大学3年に

なろうという時。

大学を辞め丁稚奉公として音楽スタジオに飛び込むことを決めたのです。


レコーディングエンジニア、作曲、編曲、マニピュレーター、

プロデューサー、そしてエデュケイターと仕事を重ねてきましたが、

多くの大先輩や才人に囲まれ、経験も知識も増えていきました。

ご縁に恵まれ、日本を離れシンガポール、マレーシア、インドネシアでの

制作の日々にも恵まれました。


あらゆる人と音楽に触れてその素晴らしさにますます惹かれていく日々ですが、

ここで取り上げる曲はいわゆる"ジャンル"は様々ですし、

ヒット曲とは限りません。


えっこんなの知らなかったけど、いいじゃん!

って思っていただけるようになればいいかな、と思っています。

またその曲の背景にある物語もご紹介できれば、と。


おそらく私は『ヒト』に惹かれているのだと思います。

いろんな人がいてそれぞれの良さがあるように、

いろんな曲にも物語があり、感動があります。

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