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名曲千夜一夜物語-706~"Metal Fatigue"-Allan Holdsworth-1985

執筆者の写真: jazzdrumclubjazzdrumclub

アルバム"Metal Fatigue"収録

Allan Holdsworth – guitar

Paul Williams – vocals

Alan Pasqua – keyboard

Chad Wackerman – drums




今まで3度『323夜・379夜・663夜』取り上げた、"Jazz-fusion"界のギタリスト

"Allan Holdsworth"の楽曲です。

彼の代表曲の一つとしてあげられる楽曲です。


多くが音に歪みの無い、クリーンな音色で演奏することが多い"Holdsworth"

ですが、この曲はハードロックさながらの歪みの強いディストーションサウンドで

演奏されています。


その高度なギターのテクニックと豪快かつ繊細なフレージングで

高い評価を得ていた"Allan Holdsworth"ですが、

彼の音楽性はあまりにも『エンターテインメント性』と離れている、つまりは

”売れない音楽”なのだ、と大手のレコードレーベルからみなされ、

80年代の"Holdsworth"は自分のギターやアンプなども売り払うほど困窮していました。


彼を師と敬愛する"Eddie Van Halen"が、"Holdsworth"が音楽を

続けられるようサポートをしていたのがこの作品が発表された時期です。

大手メジャーとの契約を辞めインディーズの立ち位置で制作された

最初のアルバムがこの"Metal Fatigue"なのです。

Irwin Thomas - vocal

Alex Skolnick - guitar

Steve Hunt - keyboards,

Evan Paul Marien - bass

Virgil Donati - drums




"Allan Holdsworth"は2017年に70歳で他界しました。

そんな"Holdsworth"を敬愛するアーティストが集まり、

2021年におこなわれたのがこの"Holdsworth Tribute Live "です。


演奏を見るとドラムの"Virgil Donati"の演奏が際立って素晴らしいのが

おわかりいただけると思います。

彼はこの時63歳なのですが、"Holdsworth"とも共演した経験をもつ

オーストラリア出身のドラマーであり、作曲家でもあります。

次回から彼、"Virgil Donati"の作品に迫ります。

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