アルバム"What's Bin Did and What's Bin Hid"収録
Donovan Phillips Leitch - Vocal, Guitar
Brian Locking - Bass
Skip Alan - Drums
Gypsy Dave - Kazoo
written by Donovan
"Catch the Wind" - Lylics
In the chilly hours and minutes of uncertainty
I want to be in the warm hold of your loving mind
To feel you all around me
And to take your hand along the sand
Ah, but I may as well try and catch the wind
落ち着かなくて気持ちが寒々としてしまうそんな時は
君のぬくもりに つつまれたい
君の手を取って砂浜を駆ける
でもそれは そよ風を手で捕まえるようなことなのかもしれない
When sundown pales the sky
I want to hide a while behind your smile
And everywhere I'd look, your eyes I'd find
For me to love you now, would be the sweetest thing
T'would make me sing
Ah, but I may as well try and catch the wind
日が沈んで空が薄暗くなるそんな時は
君の笑顔に守られていたい
そして、君の存在をそこかしこに感じる
君を愛する僕にとってそれは至福のことだから
僕を歌わせるんだ
でもそれは そよ風を手で捕まえるようなことなのかもしれない
When rain has hung the leaves with tears
I want you near, to kill my fears
To help me to leave all my blues behind
Standing in your heart is where I want to be
And I long to be
Ah, but I may as well try and catch the wind
Ah, but I may as well try and catch the wind
雨が葉を涙のように叩きつける
そばにいて僕の不安を消してほしい
君の心の中に僕の居場所を作りたかったんだ
でもそれは そよ風を手で捕まえるようなことなのかもしれない
でもそれは そよ風を手で捕まえるようなことなのかもしれない
Live at Wembley Stadium 1965
同時期から活躍した"Bob Dylan"と
作風が似ているため、
同列にみられることもありますが、
"Bob Dylan"の方が5歳年上で先に
音楽シーンにでています。
だから"Bob Dylan"の作風に彼が共感を得ていたということはあるでしょう。
ただ"Dylan"は”生きること”を主題に作詞していると感じられ、
”詩人”をよりイメージさせますが
"Donovan"はこの曲のように”恋愛”を扱いながらも、その言葉選びは
とてもストレートで文学的です。
"Rickie Lee Jones"による"Catch the Wind"
1989年の演奏です。
Rickie Lee Jones - Vocal, guitar
John Leftwich - Bass
Sal Bernardi - Guitar
"Rickie"は"Donovan"より8歳年下で世代的に"Donovan"の
次世代のシンガーソングライターです。
とは言え、60年代終わりから70年代初頭にかけて10代の多感な時期を過ごしているので
リアルタイムにフォークリバイバル時代の風を感じている世代です。
また"Rickie"は、アコースティックギターを中心においた楽器編成から
"Folk"の分野のアーティストとみられがちですが、
その歌い方、特に旋律と言葉の関係性においてはジャズ歌手に通じるアプローチをとる
アーティストです。
そういう視点でみるならば、Folk的曲で登場して大きくジャズの方向に
動いていった"Joni Mitchell"と通じるものがあります。
"Joni Mitchell"は"Rickie"のほぼ一回り先輩で、
制作を共にする音楽家にジャズマンを多く起用するようになったのに対して、
”Rickie"も同じように西海岸のJazz,Fusion系アーティストと
制作を行っていますが、"Joni Mitchell"よりは"Americana music"よりです。
"Rickie"はさらに70年代初頭に勢いをつけてきた"Folk rock~フォークのモダン化~"
に自分の音楽的立ち位置を置くことになったのです。
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