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名曲千夜一夜物語-680~"After the GoldRush"-Neil Young-1970

執筆者の写真: jazzdrumclubjazzdrumclub

更新日:2022年6月5日


アルバム"After the Gold Rush"収録

Neil Young - Vocals, Guitar, Harmonica, Piano,

Stephen Stills - Backing Vocals

Billy Talbot - Bass

Ralph Molina - Drums

written by Neil Young


"Neil Young"は彼の声のキャラクターが嫌いと言う方もいらっしゃいますが、

アメリカンミュージック史において大きな存在感を放っているミュージシャンです。

彼を知る多くの人々が”傑作”として最初にあげるのは、この曲です。


<Neil Young - After The Gold Rush-Lylics>


Well I dreamed

I saw the knights in armor comin'

Sayin' something about a queen

There were peasants singin'

and drummers drummin'

And the archer split the tree

There was a fanfare blowin' to the sun

That was floating on the breeze

僕は夢を見たんだ

鎧に身を包んだ騎士がやってきて

女王様について何かを言った

そこでは農夫たちが歌っていて

太鼓叩きが太鼓を叩き

弓使いが弓を木に射っていた

トランペットの音が太陽にまで届き

そよ風の中を漂っていた


Look at Mother Nature on the run

In the 1970s

Look at Mother Nature on the run

In the 1970s

母なる自然が

七十年代を走り過ぎていくのを見つめてる

母なる自然が

七十年代を走り過ぎていくのを見つめてる


I was lyin' in a burned out basement

With the full moon in my eyes

I was hopin' for replacement

When the sun burst though the sky

There was a band playin' in my head

And I felt like getting high

僕は焼失した地下に身を横たえて

瞳いっぱいに映る月を眺めていた

僕は元通りになることを求めていた

太陽が空を照らすときには

頭の中で楽器隊が演奏していて

気分がよくなるはずだったんだ


I was thinkin' about what a friend had said

I was hopin' it was a lie

I was thinkin' about what a friend had said

I was hopin' it was a lie

僕は友達の言ったことを思い浮かべて

それが嘘だったらいいのにと思っていた

友達の言ったことを思い浮かべて

それが嘘だったらいいのにと思っていた


Well, I dreamed

I saw the silver space ships flyin'

In the yellow haze of the sun

There were children cryin'

and colors flyin'

All around the chosen ones

うん、僕は夢を見たんだ

銀の宇宙船が飛んでいた

太陽の黄色いもやの中を横切りながら

子供たちは泣いていて

色彩は奪われてゆき

万能の選ばれた神たちのもとへ飛んでいった


All in a dream,

all in a dream

The loadin' had begun

全ては夢に過ぎなくて

全ては夢に過ぎなくて

荷造りが始まった


Flying Mother Nature's silver seed

To a new home in the sun

Flying Mother Nature's silver seed

To a new home

母なる大地の希望の種が

新らたな太陽が守る家へ飛んでいく

母なる大地の希望の種が

新しい…

80年頃のライブです。








特に80年代以降の"Americana country music-rock"は人々の実人生にかかわる詩が

多いのですが、この曲はそれらとは

趣が違います。

とり方は聴く人の自由に解釈して頂ければよいのですが、


60年代後半から70年代にかけては

"Americana music"の円熟期で、のみならず、英国も含めて

"Rock", "Jazz", "Blues", "Country", "Funk", "R&B", と

音楽的な美しさの観点からみれば、素晴らしい傑作のオンパレードだと私は感じます。

それが80年代以降になると、行き過ぎた資本主義の歪みに代表される

"悪化していく社会情勢"が詩のテーマとしてふえていきますし、

音楽的にもコンピューターの進化に伴って

<弾いて、作って、歌う>という人間直結の制作ではない制作、

<頭で考えて造る>制作と表現しますが、

そのようなものが増えてきます。


70年代をリアルにアーティストとして生きた"Neil Young"だからこそ、

この世代に見えている情景があるのだろうと思います。

私は幸せなことに70年代は多感な10代の時代と重なっています。

その時期に20代で実際に創造に走っていた彼らとは勿論見え方は違うのですが

かれらの楽曲にリアルタイムで感動を受けた世代として

共通した想いを感じるところがあるのです。


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