アルバム"Crazy Girl"収録
Krzysztof Komeda - Piano
R. Dylag - Bass
L. Dudziak - Drums
B. Rosengren - Sax
composed by Krzysztof Komeda
美しいバラッドです。これは映画音楽として使われました。
映画は"Roman Polanski"監督のデビュー作"Knife in the water"です。
ポーランド国内では評価は高くありませんでした。
当時のポーランドは社会主義体制でしたので
人間の心理をえがく芸術は退廃的とみなされ、厳しい状況があったのです。
しかし国外では好評価を得ることができ、"Polanski"監督と"Komeda"は
その後も制作を続けていきます。
映画のストーリーは中年夫婦とその休暇に突然紛れ込んだ若い男性との間におきる
ある一日の出来事をサスペンスタッチで描いたもので、
この時代のフランス映画にも共通する、愛にまつわる人間心理の危うさを
えがいたものです。
なので尚更、社会主義体制の政府には受け入れられなかったのも当然ですが、
なかなかの佳作だと思います。
"Simple Acoustic Trio"
のバージョンです。
Marcin Wasilewski - piano
Slawomir Kurkiewicz - bass
Michal Miskiewicz - drums
"Marcin"の研ぎ澄まされた感覚が活かされた演奏です。
"Marcin Wasilewski"もまた、同郷ポーランドの作曲家"Komeda"を
深くリスペクトしているのです。
"Marcin Wasilewski"はこのトリオの活動の他に、ポップス部門で多彩な活動を魅せる
ドラマー"Manu Katché"のリーダー作でも素晴らしい演奏をしています。
次回は"Manu Katché"の作品を取り上げます。
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