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執筆者の写真jazzdrumclub

名曲千夜一夜物語-627~"Moja Ballada"-Krzysztof Komeda-1962


アルバム"Crazy Girl"収録

Krzysztof Komeda - Piano

R. Dylag - Bass

L. Dudziak - Drums

B. Rosengren - Sax


composed by Krzysztof Komeda



美しいバラッドです。これは映画音楽として使われました。

映画は"Roman Polanski"監督のデビュー作"Knife in the water"です。

ポーランド国内では評価は高くありませんでした。

当時のポーランドは社会主義体制でしたので

人間の心理をえがく芸術は退廃的とみなされ、厳しい状況があったのです。

しかし国外では好評価を得ることができ、"Polanski"監督と"Komeda"は

その後も制作を続けていきます。


映画のストーリーは中年夫婦とその休暇に突然紛れ込んだ若い男性との間におきる

ある一日の出来事をサスペンスタッチで描いたもので、

この時代のフランス映画にも共通する、愛にまつわる人間心理の危うさを

えがいたものです。

なので尚更、社会主義体制の政府には受け入れられなかったのも当然ですが、

なかなかの佳作だと思います。


"Simple Acoustic Trio"

のバージョンです。

Marcin Wasilewski - piano

Slawomir Kurkiewicz - bass

Michal Miskiewicz - drums




"Marcin"の研ぎ澄まされた感覚が活かされた演奏です。

"Marcin Wasilewski"もまた、同郷ポーランドの作曲家"Komeda"を

深くリスペクトしているのです。


"Marcin Wasilewski"はこのトリオの活動の他に、ポップス部門で多彩な活動を魅せる

ドラマー"Manu Katché"のリーダー作でも素晴らしい演奏をしています。

次回は"Manu Katché"の作品を取り上げます。

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