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名曲千夜一夜物語-623~"From Gagarin's Point Of View"-e.s.t. Esbjörn Svensson Trio-1999

最終更新: 4月25日


アルバム"From Gagarin's Point of View"収録

Esbjörn Svensson - Grand Piano, Keyboards, Percussion

Dan Berglund - Doublebass, Percussion

Magnus Öström - Drums, Percussion


composed by Esbjörn Svensson, Dan Berglund, Magnus Öström

彼らの制作がそれまでのジャズトリオと違うところは、レコーディングで

多くのエフェクトや電子楽器を効果的に使っていることです。

それはそれまでの"Jazz-fusion"グループとは違い、"electronica", "ambient" 系の

使い方であり、ライブでは特にベースにおいては現代音楽やロック系にみられる

”歪み系のエフェクト処理”もしています。


ライブ映像です。

グランドピアノの弦を直接ミュートしたり

弦の上にモノを敢えておいて

歪ませたり、と

グランドピアノといえど、多数の音色で

表現の幅をふやしていることが

わかります。


"John Coltrane", "Ornette Coleman"らが演奏の自由度に向かって人間の内面を

表現しようとしたのに対して、

"e.s.t. Esbjörn Svensson Trio"の演奏は『順列・反復』と『休符・隙間』によって

『空間』に『意識』を紐づける表現がなされています。

ある種、抑制的な演奏ではあるのですが、

"Coltrane"と同じように、感情の深さを表現することを求めていることは

かわりません。


この高い資質に恵まれた音楽家は残念なことに2008年に事故により他界しました。

遺された11枚のスタジオアルバムはどれもが名作ですが、

1999年に発表した"From Gagarin's Point Of View"は

彼らの国際的な土壌で評価を確実にしていくことになった

作品であり、

ストレートアヘッドジャズの歴史に新たな方向性があることを

提示した問題作です。

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