アルバム"Place to be"収録
Hiromi Uehara - piano
composed by Hiromi Uehara
アルバム"Place to be"はピアノソロアルバムです。
"上原ひろみ"氏のピアノにかける想いがビンビンに伝わってくる作品です。
ピアノ1台でどこまでの音世界を表現できるか。
当時は30歳で、体力も気力も溢れている状態であったのだと感じさせられます。
1曲目の"BQE"から高度な技術のオンパレードです。
そういう楽曲たちのなかで、この曲は世界で活躍する彼女の
"自分の居場所"への繊細で深い情愛を切々と歌い上げています。
2008年
東京でのライブ演奏。
<You Tubeにポストされた投稿>
十数年前です。私は当時保育園児で、朝は必ずめざましテレビを見ながら
ご飯を食べていました。
ある日の朝いつものようにテレビを見ていると、この曲が流れてきました。
多分上原ひろみさんのコンサートの広告だったと思います。
私は幼いながらこの曲がずっと頭から離れず、何ヶ月かして広告が流れなくなってからも
両親に「この曲知らない?女の人の」と言って聴いたメロディーを自分のピアノで弾いて聴かせてみるも、そんなのわかるはずもなく、
小学生、中学生、遂に高校3年生になりました。私は吹奏楽部に入りました。それなりに
音楽の知識もついてきて、あのピアノの人が、容姿から上原ひろみさんであると認識し、
後は薄れかかった記憶を頼りにずっとこの曲を探していました。
やっと見つけた時、鳥肌と同時に涙が込み上げてきました。
初めてすべてを聴いた時、幼い頃の記憶が一気に蘇ってきました。
私は、雨の日にいつもこの曲を思い出していました。誰かにこの気持ちを
聞いてほしかった。同じ曲をいいよねと話したかった。
"place to be" 、すごくいい題名ですね。jazzyで、でもゆったりとした流れるメロディー、
時折ピアノじゃない楽器が聴こえる。とても繊細で切なく、愛のこもった作品。
この曲を生んでくれてありがとう。出会わせてくれてありがとうございます。
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