アルバム"Electro-Soma"収録
Written by "Michael J Golding &
Steve A Rutter
sequenced,mixed,arranged,structured,
recorded,produced by B12
"B12"は英国人"Michael J Golding"と"Steve A Rutter"によるユニットで、
このアルバムは"Warp Records"の"Artificial Intelligence"シリーズから
リリースされました。
B12は"electronica"の中でも
IDM(Intelligent dance music)と位置づけられていますが、これは
「クラブで踊るのではなく、家で感性を楽しませる、聴くエレクトロニカ」
という意味合いがあります。
いわゆるテクノミュージック-"Techno"と表現すると欧米のリスナーは
1980年から1990年初めまで米国のミシガン州にある都市デトロイトを中心としてはじまった"Detroit Techno"をイメージします。
"Techno"イコール"Detroit Techno"であり、それはこれらの音楽を
"Juan Atkins"というDJであり、"Detroit "でムーブメントになったこれらの
電気でコントロールされる音楽機器を活用した音楽を
"Techno"と命名したキーマンがいるからです。
そしてその音楽は"hous music"から派生したものです。
それに対峙するのが"IDM"(Intelligent dance music)です。
もちろん対立してもいないし競合しているわけでもありませんが
"IDM"は"ambient music"~"Brian Eno"が1978年の彼の作品
"Ambient 1- Music for Airports"で提唱したサブカテゴリー~の要素をもった楽曲
といえるのです。
音楽をカテゴライズするのは、あまたある音楽から自分の嗜好に合う音楽を
選択して出会うのに役立つことですが、
逆にカテゴライズすることでその楽曲に誤解を生むことも起きてしまいます。
はっきり言えることは、"hous music"も"Detroit Techno"も踊ることと密接な
関係をもつ音楽であることです。
"Swing Jazz"これは2ビートで6/8拍子であり、いにしえのワルツの要素をもちます。
"Disco-music"は2ビートそのものですが8/8拍子の要素を多く持ちます。
"Detroit Techno"も"Disco-music"も"hous music"のサブジャンルです。
つまり踊りと共存する音楽です。
そしてこの文化(と言ってもいいと思いますが)は楽器や作曲に習熟してはいない
DJがつくりだしたものであるということがはっきりとしています。
一方で"IDM"(Intelligent dance music)は和声楽に長けた作曲家や演奏家によって
つくられています。
ですから和声や変拍子、変拍子までいかなくともアクセントの移動によって
変拍子的な効果を多用することがよく見られます。
つくりだしたのは作曲家たちです。DJをする人もいますがまず多くの人が、
自らが作曲した作品ももっています。
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