アルバム"Protection"
Massive Attack - producer,mixing,programming,artwork
Tracey Thorn - vocal
written byRobert Del Naja,
Grantley Marshall,Andrew Vowles
"EBTG"の"Tracey Thorn"がヴォーカルで参加した"Massive Attack"の作品です。
"Massive Attack"は"Trip hop"を代表する英国の音楽制作チームです。
--Protection--
This girl I know needs some shelter
She don't believe anyone can help her
She's doing so much harm, doing so much damage
But you don't want to get involved
You tell her she can manage
And you can't change the way she feels
But you could put your arms around her
よく知ってるこの子には逃げ込む先が必要なのに
誰かが助けてくれるだなんてあの子はちっとも思ってない
今だって悪いことばかりして周りに迷惑かけている
だけど関わり合いになりたくないから
自分のことは自分でやれってみんなそう言うんだよ
あの子の気持ちを変えるだなんてそんなことはできないよ
だけどその手で抱きしめてあげることならできるのに
I know you want to live yourself
But could you forgive yourself
If you left her just the way
You found her
思い通りに生きたいよね?
だけど自分がイヤにならない?
あの子のために何一つ
やってやることもなく
あの子と出会った頃のまま
ほったらかしておいたとしたら
I stand in front of you
I'll take the force of the blow
Protection(x2)
前に立って盾になる
辛いことが起こった時も
ちゃんと守ってあげるから
(x2)
You're a boy and i'm a girl
But you know you can lean on me
And I don't have no fear
I'll take on any man here
Who says that's not the way it should be
普通なら逆だけど
頼りにしていいんだよ
ちっとも怖くなんかない
文句があるならかかっておいで
そんなのヘンとか言い出すような
ヤツには絶対負けないよ
I stand in front of you
I'll take the force of the blow
Protection(x2)
前に立って盾になる
辛いことが起こった時も
ちゃんと守ってあげるから
(x2)
She's a girl and you're a boy
Sometimes you look so small, look so small
You've got a baby of your own
When your baby's gone, she'll be the one
To catch you when you fall
アンタは男で
相手は女の子なんだよ
時々アンタって人間が本当に頼りなく思えるよ
今は恋人がいてくれるけど
その人がいなくなった時
何か困った事が起きたら
手を差し伸べてくれるのは
本当はその子なんだから
I stand in front of you
I'll take the force of the blow
Protection
(x2)
前に立って盾になる
辛いことが起こった時も
ちゃんと守ってあげるから
(x2)
You're a girl and I'm a boy [x4]
まるでこれじゃ立場が逆になってるみたい
(x4)
Sometimes you look so small, need some shelter
Just runnin' round and round, helter skelter
And I've leaned on me for years
Now you can lean on me
時々アンタって人間が
本当に頼りなく思えるよ
逃げ込める場所を探して
ただあたふたと
ひたすら逃げ回ってる
だけどこっちは今までずっと
なんでも一人でやってきた
だから甘えていいんだよ
And that's more than love, that's the way it should be
Now I can't change the way you feel
But I can put my arms around you
That's just part of the deal
That's the way I feel
I'll put my arms around you
「大好き」なんて言葉くらいじゃこの気持ちは表せないけど
きっとそれでいいんだよ
相手の気持ちを変えるだなんて
そんなことはできないけど
それでもこの手で抱きしめて
あげることならできるんだ
とにかくそうするって決めたんだしそういう風に思ってる
ちゃんとこの腕で
抱きしめてあげるから
I stand in front of you
I'll take the force of the blow
Protection
(x2)
前に立って盾になる
辛いことが起こった時も
ちゃんと守ってあげるから
(x2)
You're a boy and I'm a girl
(x4)
これじゃ立場が逆だけど
(x4)
Protection -Extended Mix with Tracey Thorn & Mad Professor
"Trip hop"とは何か。
"hip hop"と"electronica"の組み合わせによるものだと、"wiki"に書かれたりしていますが
要は、
『”既存の楽曲のフレーズを部分的に切り取って、繰り返させることでリズムにしたり
新たなフレーズをつくる手法”を楽器を演奏するのと同じように
曲作りの手法として取り入れて造られた音楽』なのです。
しかしこの説明は制作の手法の説明であって、音楽のタイプの説明にはなりません。
その創作の土台となる音楽的構造は"soul","jazz-bop","jazz-funk","jazz-mode","R&B",
"ambient","psychedelic-rock"と幅広く、
アフリカの原住民が16beatの打楽器演奏を延々と繰り返すことで
精神をトランス状態にする効果を得ている事例があり、それと同じ効果が得られる
音楽です。
手法的なアプローチは50年代に現代音楽の作曲家がおこなった
"Musique concrète","Experimental music"の流れにのっています。
そちらは『現代音楽~実験音楽』の様相が強いのですが、"Trip hop"は
大衆音楽という意味でのエンターテインメント性を求める感性が不可欠です。
つまりあくまでも"soul","R&B","psychedelic-rock","jazz-funk"が土台となる曲が
多いです。
発祥した土地が英国の都市"Bristol"なので"Bristol-sound"ともいわれます。
"Bristol"は"London"の西170kmほどに位置する港町で人口密度が高い都市です。
歴史もとても古く英国の文化的感性を熟成させている都市です。
"Trip hop"のアーティストの作品は重く、乾燥し、シニカルな視点があり、
ダンス音楽といっても"Rock'n roll"や"Disco"とは異質なものです。
"Trip hop"をさらに迫ってみましょう。
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