アルバム"The Language of Life"収録
Everything but the Girl
Tracey Thorn – vocals
Ben Watt – guitar,piano,vocals
Tommy LiPuma - producer
-Additional musicians-
John Patitucci – bass,Jerry Hey – flugelhorn,horn arrangements
Larry Williams – piano,synthesisers,Joe Sample,Russell Ferrante – piano,
Michael Landau – guitar
Omar Hakim – drums,Vinnie Colaiuta – drums,Lenny Castro – percussion,
Stan Getz,Michael Brecker,Kirk Whalum – tenor saxophone,
Marc Russo – alto saxophone,
Al Schmitt – engineering,Bill Schnee – mixing
アルバム"The Language of Life"は"EBTG"の5枚目のアルバムです。前作までは基本的に
自分たちでの"セルフプロデュース"でしたが今作は
巨匠プロデューサー"Tommy LiPuma"の手によって米国Jazz-fusion-pop界のミュージシャンの手によって制作されました。
"Tracey"曰く『完全な素晴らしい"American soul-pop"の作品に仕上がった。
でもこの方向性で私たちが良いのかは迷いがある。』とも雑誌のインタビューで
語っています。
セールスは"Gold"を越え充分な結果はでたものの、従来からの"EBTG"のファンには
賛否両論で評価が分かれる作品になりました。
"Tracey"と"Ben"2人でのパフォーマンスです。
間違いなく素晴らしい曲です。
制作の方向性によってつくられる世界観がすごく変わることがわかります。
1992年に彼らは"acoustic"というアルバムをだしました。
そこに収録されたヴァージョンです。
"Tommy LiPuma"は"Jazz-fusion"の名作を制作している一方で、特に1990年以降は
"Aztec Camera"のような、当時成長してきたエレクトリック系の機材を使った
シンセポップ的な分野にも制作の幅が広がっていました。
私も海外で制作を重ねてきましたが、ダンス系の音楽のとらえ方については
西欧と米国ではアプローチに違いがあったことは経験があります。
"Tommy LiPuma"は米国的な"soul-funk"を下地にしています。
それが"American soul-pop"という"Tracey"の言葉にも現れています。
そして"EBTG"は、"American soul-pop"には進まず、彼らなりの新たなヴィジョンを
模索していく道を選びました。
彼らなりの作品性をより具体化させた作品がこのあと発表されることになります。
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