アルバム"Punch the Clock"収録
Elvis Costello - Vocal,guitar,synthesizer
Bruce Thomas - Bass
David Bedford - String arrange
Steve Nieve - Piano,Organ
Pete Thomas - Drums
Chet Baker - Trumpet solo
composed by Clive Langer,words by – Elvis Costello
-Shipbuilding-
Is it worth it?
A new winter coat and shoes for the wife
And a bicycle on the boy's birthday
いい稼ぎになるだろうか
妻には新しい冬のコートと靴を
子供の誕生日には自転車を
It's just a rumour that was spread around town
By the women and children
Soon we'll be shipbuilding
それは町中に広がったただの噂
女や子供達が広めた
もうすぐ造船が始まる
Well I ask you
The boy said “Dad, they’re going to take me to task
But I’ll be back by Christmas”
まったくひどいもんだ
息子が言った
「父さん、フォークランド紛争へ行かされることになった。
でも、クリスマスまでには帰るよ。」
It's just a rumour that was spread around town
Somebody said that someone got filled in
For saying that people get killed in
The result of this shipbuilding
それは町中に広がったただの噂
誰かが言うには
誰かがひどい目ににあったらしい
この船をつくることで人が死ぬことになるんだぞと言ったら
With all the will in the world
Diving for dear life
When we could be diving for pearls
精一杯の気力を振り絞り
必死になって海に潜る
真珠を採りに潜ることだってできるというのに
It's just a rumour that was spread around town
A telegram or a picture postcard
Within weeks they'll be re-opening the shipyards
And notifying the next of kin
Once again
それは町中に広がったただの噂
届くのは電報か、それとも絵はがきか
数週間のうちに造船所は再開され
次の親族にまた通知が届くのだ
ふたたび
It's all we're skilled in
We will be shipbuilding
おれたちに出来ることはこれしかないのだ
船を造ることになるだろう
With all the will in the world
Diving for dear life
When we could be diving for pearls
精一杯の気力を振り絞り
必死になって海に潜る
真珠を採りに潜ることだってできるというのに
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1982年3月からイギリスとアルゼンチンのあいだで3ヶ月に及んだ
戦争~フォークランド紛争~がありました。
『運が良ければ帰ってくる(絵葉書)、そうでなければ死亡通知(電報)
人を殺しに行く船をつくりに造船所で働く。
そしてそれは息子を戦地にいかすことになるのだ』
1983年その真っただ中にいた"Costello"の切なる想いをこめた反戦歌です。
息子が語った言葉『でも、クリスマスまでには帰るよ。』は
第二次大戦の時、英国軍人が参戦時に使った言葉なのだそうです。
しかし実際にはクリスマスまでには帰れなかった。
ずっと帰れなかった人もいた。
"Robert Wyatt"のヴァージョン
最初は彼に渡した曲でした。
動画内で"Robert Wyatt"が車椅子であることがわかります。
彼はドラマーとして"Canterbury rock"派のミュージシャンとして活動していましたが、
1973年に事故で半身不随になり、その後シンガーとして活動したのです。
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