top of page
執筆者の写真jazzdrumclub

名曲千夜一夜物語-417~"freedom sounds"-The skatalites-1964

更新日:2019年12月14日




アルバム"Ska Splash"収録

Doreen Shaffer - vocal

Lester Sterling – alto saxophone

Tommy McCook – tenor saxophone, flute

Roland Alphonso – tenor saxophone

Don Drummond – trombone

Johnny "Dizzy" Moore – trumpet

Lloyd Brevett – upright bass

Lloyd Knibb – drums,Jerome "Jah Jerry" Haynes – guitar,Jackie Mittoo – piano

ジャマイカは1962年に独立した若い国です。


ジャマイカの成り立ちを紐解くと

南アメリカから11世紀頃までに先住民の"タイノ族/アラワク族"が移動してきた

と言われています。

彼らの祖先は南米のボリビアやペルー、アマゾン川下流域で

現在も生活しています。

しかしジャマイカでは15世紀に侵略してきたスペインに

すべて滅ぼされてしまうのです。


16世紀にはサトウキビの大規模農園のためにアフリカから

黒人が奴隷として連れてこられました。

17世紀からは英国の植民地となります。そのころには多くの奴隷が

逃亡して集落をつくり自由を求める抵抗活動がおこるようになりました。

英国の植民地政策はスペインよりも政治的管理制度に基づいていた

ことをうかがい知ることができます。そして


19世紀になって事態を重く見た英国議会は1833年奴隷制度を廃止。

1838年に人権を無視した悪い制度である徒弟制度も廃止して

黒人は自由になりました。


そのかわり大規模農園の労働者が不足したため新たな労働力として

インド、中国、アフリカから『契約労働者』というカタチで

人々が増えることになり、多民族の現在のカタチになったというわけです。


19世紀には米国資本がバナナの大規模農園を開発しはじめ、

ジャマイカ人が米国やカリブ海の国々に移り住んだり、

その逆もあったり、と人の流動化が進みます。

米国との人の流動化がジャマイカにジャズなどの音楽文化をもちこむことになり、

ジャマイカならではの音楽文化が発展することにつながったのです。


最初にジャマイカ発の音楽は"Reggae-レゲエ"ではなく、"SKA-スカ"でした。


1950年代、治安が悪くハーレムで育つジャマイカの子供たちは犯罪にそまり、

感化院で教育を受けていました。

その教育に集団行動と協調を育てる目的で吹奏楽とジャズ教育が取り入れられたました。

"The skatalites"のメンバーはこの感化院の卒業生たちです。


1997年のライブです。








"SKA","Reggae"の生き証人であるかのようなメンバーの演奏です。

2019年現在ではほとんどが他界してしまいました。

閲覧数:12回0件のコメント

Comments


bottom of page