アルバム"FocusⅢ"収録
Thijs van Leer – Hammond organ
Jan Akkerman – electric guitar
Bert Ruiter – bass guitar
Pierre van der Linden – drums
composed by Thijs van Leer
英国で4位まで登った"Focus"を代表するヒット曲です。
少々イージーリスニング的な感じをいだかせる曲ですが、"Focus"は1969-1978の9年間で
7枚のアルバムを発表し、作風にも幅があります。
"Sylvia"-"Hocus Pocus"とつなげた
英国BBCでのライブです。
50年代からの"Swing-Jazz","Blues","Rock'n roll"などの大衆音楽の誕生が資本主義経済のもとで広く大衆に受け入れるようになり、70年代は分化したそれぞれのジャンルがく発展しました。
"Focus"は"Jazz-rock"にも分類されますが、ヨーロッパには同じように高度な音楽力をもとにしたアーティストが多く誕生し、互いに刺激を受けつつ名作を残しています。
英国は重工業の発展で多くの工場や港での労働者が生まれ、その中から近代の大衆音楽が生まれてきました。"The Beatles"もそのひとつですし、"Black Sabbath","Deep Purple"などの重たいロックはそのような厳しい労働をする労働者の日々のはけ口としての役目を果たしたといえます。
それは米国の綿花農園などで厳しい労働に従事する黒人が同じよう"Blues","Gospel"を愛したのと同じ図式と言えます。
一方でヨーロッパには中世、ルネサンス、バロック、古典派、ロマン派と流れてきた管弦楽のいわゆるクラシック音楽の文化がしっかりとあり、特にイタリアにはその流れを継承したかのようなアーティストがロックの分野でも多く誕生し、活躍しました。
それは例えば、映画で最近また話題になった英国の偉大なロックバンド"Queen"が本国ではなくイタリアで先に大衆の支持を得たことからも、イタリアの文化がポリフォニックでシンフォニックな音楽を好んだことが分ります。"Genesis"にも同じ動きがありました。
これら"Progressive-rock"と分類される、管弦楽法のような和声、もしくは現代音楽にみられる進歩的手法をとりいれた音楽は今あまり注目されることはありません。
しかし忘れてしまってはあまりに勿体ない作品が多くあるのです。
そちらに目を向けていきましょう。
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